【先祖の霊6】生きている人が幸せに暮らすことが一番の先祖供養。
☆ Iさんの仕事のやり方にお墓の中から見ているお父さんのGさんだけでなく先祖達は、怒っています。
G 何故、客の言う事を聞く。
家の中に鉄骨を入れるなんて間違いだ。
☆ 先祖達も「そうだ、そうだ」と言っています。
今まで木だけで家を作ってきたのです。
お客さんの要望で鉄のらせん階段を作ったのです。
○ 現代風のオシャレな家なのですね。
☆ 頑固な先祖達には、理解できないのです。
☆ 数年が経ち変化が出てきました。
お客さんの喜んでいる顔が薄いカーテン越しに見えるのです。
笑顔だけでなく楽しい笑い声が聞こえます。
それを毎日見ているGさんは、考え込みます。
G 俺は、ぶっきらぼうに客と接していた。
笑顔、笑い声・・・
何故なんだ?
☆ 自分と息子との違いを確認し考えます。
G 俺は、笑顔で客と話をしなかった。
余計な会話もしなかった。
笑顔も見せなかった。
Iは、笑顔で客と話をしている。
きちんと仕事だけをすればいいと思っていた。
☆ どちらが幸せなのかと自問自答します。
G 息子の方が幸せだ。
俺のやり方は、間違えている。
親父、俺は、頑固な職人として頑張ってきた。
息子は、違う。
俺よりも幸せだ。
父 何を言っている。
職人は、頑固がいいに決まっている。
G 親父は、孫のIを見て羨ましいと思わないのか。
俺は、羨ましい。
俺の生き方は、間違えていた。
父 きちんと仕事をすればいい。
G 俺も今までは、そう思って仕事をしてきた。
そうではないことをIが教えてくれている気がする。
父 ・・・
G WとIが話していたのを聞いたよな。
死んだら、お墓に帰るんじゃなく天国に帰るべきなんだ。
何故、天国に帰ることが出来ないのか考えた。
人の意見なんか聞かず頑固を貫いてきた。
だから、天国に帰ることが出来なかったんだ。
☆ Gさんの言葉が終わると頭上から光が差してきました。
光に包まれたGさんは、一瞬にして消えてしまいました。
○ 成仏したのですね。
☆ そうです。
天国へ帰って行きました。
○ このようにして成仏するのですね。
☆ 息子のIさんの生き方を見て正しさを学んだのです。
○ 先祖供養は、生きている人が幸せに暮らすと言う意味ですね。
☆ そうです。
これが、先祖供養です。
拝み事をしても仏壇に手を合わせても先祖供養にはならないのです。
先祖達は、子孫がどのように暮らしているのかを見ています。
子孫から学び天国に帰るのです。
○ はい。
分かりました。
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