☆ 絶対に他にも通帳があると考えている愛さんは、必死で探します。
○ 女神様、愛さんは仕事をしていないのですか?
☆ 現金を手にしたとき辞めたのです。
○ あきれてしまいます。
愛 あった。
見落としていた。

☆ 食器棚の引き出しの奥から二つの通帳と印鑑を見つけました。
疑問が出てきたのですね。
○ 以前に現金を引き出したとき通帳印が合っているのか分からないはずです。
☆ 愛さんは、細かなことは考えていません。
通帳と印鑑を一緒に見つけたから、使ったのです。
○ もしかして亡くなった両親は、通帳と印鑑をセットで置いていたのですか?
☆ そうです。
☆ 一つの通帳には、二千万弱の残高があります。
二つ目を見て驚きました。
桁数を数えます。

愛 いち、じゅう、ひゃく、せん、まん・・・
億?
凄い。
3億以上ある。
○ 女神様、一般家庭にしては、財産が多すぎます。
☆ 先祖から受け継がれた財産です。
亡くなった両親は、財産争いを経験してきたため財産があるのを隠していたのです。
子供達同士が争うのを見たくないのです。
争うことなく平等に分けたいと思っていたのです。
○ 難しい現状があります。
☆ そうですね。

☆ 二千万弱の口座から、現金を引き出そうとしました。
しかし、口座は凍結されていて引き出せません。
不審に思った行員は、凍結の連絡をしてきた明さんに連絡を入れました。
○ これで愛さんが通帳を見つけたと知るのですね。
☆ そうです。
☆ それから数週間が過ぎた頃です。
裁判所から呼出状が届きました。

愛 私、行かない。
☆ これで番外編も終わりになります。
○ 遺産相続は、どうなったのですか?
☆ 四人で均等に分けました。
○ 一さんも受け取ったのですね。
☆ 明さんに受け継ぐのが当然だと説得されたのです。

○ 愛さんは、どうしているのですか?
☆ 実家の建物と土地が1億5千万円、そして現金の5千万円を相続しました。
○ 凄い金額です。
一人2億円ですから、8億円の財産があったのですね。
☆ 地主で多くの土地を持っていたのです。
○ なるほど・・・
○ 愛さんの老後も安心です。
☆ そうではありません。
○ 何があったのですか?
☆ 数年で5千万円を使いました。
ギャンブルと株です。
その後、家と土地を手放します。
きっかけは、お金の亡者にそそのかされたのです。
お金の亡者は、更にお金を手に入れたいと思いメッセージを送ったのです。
愛さん自信の欲が、招いた結果です。

○ 全財産を失ったのですね。
☆ そうです。
その後は、生活保護を受け生活しました。
○ 行き先は、地獄なのですね。
☆ そうです。
これで話は終わりです。
○ はい。
ありがとうございました。
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