桜 Jさんの魂は、天井から自分の肉体を見ている。
その後、自分の葬式を見る。
J 俺は、死んでいないぞ。
俺はここに居る。
桜 どんなに叫んでも誰にも聞こえない。
J 何故、無視するんだ。
俺は、死んでいない。
本当に死んだら、全てが無くなるんだ。
桜 Jさんは、親友だと思っていたKさんが葬儀に来なかった事に気がついた。
Kさんだけでなく複数の知人が来なかった。
怒ったJさんは、Kさんの家に行った。
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妻 お父さん、Jさんの葬儀に行かなくていいの?
夫 いいんだ。
妻 お父さんの事を親友だと言っていたのを聞いたことがある。
夫 それは、Jが勝手に思っている事だ。
頑固で自分の意見を貫くから、付き合うのも疲れる。
妻 だから、入院しているときもお見舞いに行かなかったのね。
夫 そうだ。
同じ仕事をしていたから、付き合っていただけだ。
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○ 辛いね。
桜 Jさんの行いが招いた事よ。
○ そうだね。
桜 他の知人にも会いに行ったけどKさんと同じだった。
○ まだ死んだことを理解できないのかな?
桜 無理よ。
死んだら全てが無くなると思っているけど自分がいる。
死んだと認めることは、無になると思っている。
○ 魂は、永遠に生き続けると思っていないんだね。
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桜 これまで知り合った人達に会いに行った。
誰も自分に気がついてくれない。
気がつけば、目の前に大きな川が流れている。
川の向こうでお父さんが手招きをしている。
○ 三途の川だね。
生死をさまよう人が渡る川だよね。
桜 Jさんは、頑固だったけど悪人ではなかった。
葬式でも死を認めない人も三途の川を渡る。
渡り方も一人一人違うの。
渡りきれない人もいる。
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J 親父。
桜 Jさんは、川を渡り始めた。
進で行くと深くなっていく。
泳ぐのが得意だったJさんは、泳ぎ始めた。
一生懸命に泳いでいるのに体が沈んでいく。
体が沈み川の水をを飲んでしまう。
それでも必死に手足を動かす。
少し浮いたかと思うとまた沈む。
何度も同じ事を繰り返した。
気力が尽きた。
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J もう駄目だ。
桜 気がつけば薄暗くて寒いところに居た。
異臭が漂い広い場所。
○ 孤独地獄。
三途の川を渡りきれなかったんだ。
桜 そうよ。
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桜 Jさんは、大声で叫び人を探すけど誰も居ない。
どんなに歩いても誰も居ない。
○ 思い出してしまう。
俺も孤独地獄に落ちた事がある。
寂しくて気が狂いそうだった。
あれ!
俺は、多くの人に迷惑をかけたから、孤独地獄に落ちた。
Jさんは、多くの人に迷惑をかけていない。
何故、孤独地獄?
桜 以前に話したことを思い出して。
頑固だけど独り身だとがんにならない。
○ そうだった。
相手が居るから頑固になる。
桜 頑固を出すことが出来ないのが孤独地獄。
鬼の居る地獄に落ちても頑固を反省できないでしょう。
○ 分かった。
桜 ○○が落ちた孤独地獄は、かなり深いところ。
Jさんが落ちたところは浅い。
○ うん。